警視庁警察官採用試験研究会

Ⅰ類採用試験の傾向と対策

国語試験の内容

★「読み」の問題(毎回25問)

・出題の例
厄介(やっかい) 参詣(さんけい) 領袖(りょうしゅう) 借款(しゃっかん) 耽る(ふける) 顆粒(かりゅう) 渓谷(けいこく) 綻び(ほころび) 豹変(ひょうへん) 朴訥(ぼくとつ) 五月雨(さみだれ) 溌剌(はつらつ) 嘱託(しょくたく) 労る(いたわる) 斟酌(しんしゃく) 長閑(のどか) …など


★「書き」の問題(毎回25問)

・出題の例
きょうい(脅威) さいそく(催促) そくばく(束縛) しっかん(疾患) てんじょう(添乗) たいしゃ(代謝) けんにんふばつ(堅忍不抜) おおざっぱ(大雑把) じんじょう(尋常) よせ(寄席) ふんしょく(粉飾) ちっそく(窒息) だっきゅう(脱臼) 指紋(しもん) …など


 国語試験とは、要は漢字テストのこと。読み25問+書き25問、の計50問を20分で答えます。出題レベルを確認すると、そんなに簡単でもありません。
 以前は「読み」「書き」いずれも自筆で答えなくてはならなかったのですが、令和5(2023)年からは5肢択一式に変更されました。「読み」の問題では5通り示された読み(ひらがな)のうち、正しいものを選ぶ方式。また、「書き」の問題では見出し文、選択肢中のカタカナで示された言葉を見て、見出し文と同じ漢字が用いられているものを選択肢中から選びます。
 わざわざ独自に実施しているのですから、国語試験はかなり重視されていると考えるべきです。7割以上くらいとらないとまずいというふうに言われており、漢字対策が不十分なまま受験に臨むのは無謀というほかないでしょう。国語試験(漢字)対策は必ずやっておいてくださいね。
 教養試験においても文章理解・現代文が6問、国語(国語知識)が2問出されるのが通例。この問題数を考えても、警視庁は「国語力」を非常に重視する姿勢をとっていることがよくわかります。