警視庁警察官採用試験研究会

Ⅰ類採用試験の傾向と対策

★教養試験の概要

 120分で50問必答。すべて五肢択一式。問題の配列はほぼ以下のように決まっています。
◆問題1~4:政治
◆問題5~6:経済
◆問題7~9:時事(社会事情)
◆問題10~11:日本史
◆問題12~13:世界史
◆問題14~15:地理
◆問題16:倫理
◆問題17:文学
◆問題18~19:国語
◆問題20:物理
◆問題21:化学
◆問題22:生物
◆問題23:地学
◆問題24~27:英語・英文(熟語や文法2問+内容合致2問)
◆問題28~33:文章理解現代文(空欄補充1問+並べ替え1問+要旨把握4問)
◆問題34~48:判断推理 空間把握 数的処理
*「判断」「空間」「数的」の内訳や配列には多少の変動があるが、おおむねこの順序で問題が並びます。
◆問題49~50:資料解釈

★出題傾向と対策

・警視庁警察官の教養試験では、問題の配列や内訳が毎回ほぼ決まっています。一般知識の問題が前半に並び、一般知能の問題が後半に並ぶのが他の自治体の試験にはない、警視庁ならではの特色ですね。
・後半に配されている一般知能では数的・判断・空間・資料が総計16~17問を占めます。これらの分野でしっかり得点できるようにすることが公務員教養試験対策では最も重要。その点については警視庁警察官の採用試験においてもまったく変わることはありません。
・文章理解現代文のウェイトも高いです(6問出る)。現代文問題はじっくり向き合えば確実に正解できるものがほとんどなので、確実に問題慣れしておきたいですね。(いっぽう、英語・英文4問への対策をどの程度行うかは人によるかも。効率的な対策をするのがなかなか難しい面があります。)
・前半の一般知識(政治・経済・時事・日本史・世界史・地理・思想・国語・物理・化学・生物・地学)では、政治・経済・時事のウェイトが高い(9問)ので、これらの分野に重点的に取り組むべきです。知らない問題も極力「常識」を援用して正解らしいものを絞っていくという姿勢が重要。

※他の職種、自治体の教養試験とは問題の配列がかなり異なるので(事務系の職種ならば文章理解の問題が冒頭に来るのが通例ですが、警視庁警察官の試験はそうではありません)、最終段階では過去問そのものを丸まる時間内に解いてみるなどして「時間配分」も体に叩き込んでおく必要があります。